各種疾患の治療に関しては、各種学会の推奨する「診療ガイドライン」に準拠し、標準治療を目指しつつ、個別治療を心がけます。当科は『日本外科学会外科専門医制度修練施設』『日本乳癌学会認定施設』『日本消化器外科修練施設』『日本緩和医療学会認定研修施設』『日本消化器内視鏡学会指導施設』『日本外科感染症学会外科周術期感染管理教育施設』の認定を受けています。主な疾患の治療の際には「クリティカルパス」を用いています。
『病気には重症、軽症の違いがありますが、患者の皆様の病気の症状や悩みには重軽の差はない』という考えをモットーに、診療に当たっていきます。
現在、日本人の死亡原因の第1位は悪性新生物です。日本人の2人に1人はがんになり、3人に1人はがんで亡くなると言われています。特に大腸癌は急速に増加しており、2020年には男女ともに部位別がん罹患数のトップになると思われます。これは、食生活の欧米化がかなり関与していると考えられています。ただ、大腸癌はがんのなかでも治りやすいがんに含まれます。しかし、症状が出にくいため症状が出てきた時には、すでにかなり進行した状態で見つかることが多いがんでもあります。
よく知られていませんが、現在女性の部位別がん死亡原因の1位は大腸癌です。この事から、症状が出てから検査を受けるのではなく検診が重要になってきます。しかし、便潜血陰性でも完全に大腸癌は否定できません。50歳または60歳になったら、一度は大腸内視鏡検査をお受けになることをお勧めします。
現在日本の乳癌は、女性の悪性腫瘍では罹患率が1位、死亡率が4位で、23人に1人が生涯で乳癌になるといわれています。乳癌の死亡率を低下させるためには画像診断を併用した乳癌検診の有用性が確立されており当院でも年間でマンモグラフィーを約千六百例、超音波検査を約千例行っています。(検査技師は可能な限り女性医師が担当できるように配慮しています。)画像に関しては複数の読影資格を有する医師がダブルチェックを行い、より精度の高い検査を心掛けています。
診察は月曜、火曜、木曜及び土曜の午前の乳腺内分泌外科外来と、金曜日の午後の乳腺専門外来で専門医が検診から精密検査・治療を行っています。乳癌学会の専門施設として大学病院やがんセンターと遜色のない治療を提供し、かつ地域病院として小回りのきく診察を心がけています。
診療担当表(休診のご案内)はこちらから
名前(役職など) | 専門医・認定医など |
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長岡 弘(部長) | 日本外科学会専門医・指導医 日本乳癌学会専門医・指導医 内分泌・甲状腺外科登録認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医・暫定教育医 マンモグラフィー読影認定医(AS評価) |
吉田 裕(部長) | 日本外科学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本消化器外科学会専門医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本外科感染症学会外科周術期感染管理認定医 日本外科感染症学会外科周術期感染管理教育医 インフェクションコントロールドクター 身体障害者福祉法指定医 緩和ケア研修会終了 日本赤十字社災害医療コーディネーター JPTECインストラクター 臨床研修指導医 日本赤十字社こころのケア指導者 PBECインストラクター 埼玉地域DMAT隊員 |