総合トップ部門紹介放射線科部X-TV検査(16番)

X-TV検査(16番)

X-TV検査

X線TV装置について

X線TV装置とは、X線を人体に照射してTVモニターで動画としてリアルタイムに観察できる装置です。バリウムを使用して胃の状態を確認する胃透視検査や、飲み込みの状態を評価する嚥下造影検査、骨折や脱臼によってズレた骨を元の位置に戻す整復術など、多目的な検査に対応可能です。

また、従来の装置よりも低線量(従来より照射線量を約65%低減)で検査を行うことが可能となり、患者様の被ばくを低減しつつ高画質な画像提供を実現しております。

使用機器

X線TV装置
 キャノンメディカルシステムズ社製 Ultimax-i

この装置は「一般社団法人日本損害保険協会寄付金(自動車損害賠償責任保険運用益助成金)による2019年度交通災害等救急医療機器整備事業」により整備されました

       検査室
        操作室

胃透視検査

発泡剤で胃を膨らまし、バリウムを飲んで体を回転しながら胃の壁にバリウムを付着させ、胃粘膜の全体像を撮影する検査です。胃を膨らませることで、病変部が見つけやすくなるため、検査終了までゲップを我慢していただく必要があります。健診として撮影する場合と、手術を前提とした検査に大きく分類されます。検査前は食事制限があり、禁食となります。高齢の場合や介助が必要な場合、または移動方法がよくわからない場合は、技師が傍について検査をいたします。検査時間はおよそ15分程度です。

注腸造影検査

肛門からカテーテルを挿入し、そこからバリウムなどの造影剤と空気を注入し、大腸を膨らませながら大腸粘膜の全体像を撮影する検査です。大腸の走行や長さには個人差があるため、検査台上で体を回転させ、バリウムを奥へ進めながら撮影を行います。前日から食事制限があり、専用の食事と下剤の服用が必要となります。検査時間は大腸の状態にもよりますが、おおよそ15~30分程です。

VF(嚥下造影)検査

嚥下時に咽せたり、咳き込んでしまうことがありませんか?それは、飲み込むときに嚥下した食物が食道へ入らず、間違って気管へ入ってしまう“誤嚥”により起こる現象です。高齢者の誤嚥は肺炎を引き起こすことがあり大変危険です。当院では、この検査をするために自作した専用のゼリーを食べているところをX線TV装置でリアルタイムに判定することができ、寝たきりの場合や車いすのままでも検査が可能です。検査前の食事制限は、特にございません。検査時間は10分程です。

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