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骨塩定量測定(16番)

骨塩定量測定

骨塩定量検査とは

骨塩定量測定とは、DXA法という測定方法で、X線を用いて骨の密度を測定する検査です。人体はX線の透過という観点で見た時、骨と軟部組織からなる2成分系として考えることができます。この性質に着目すると、異なる2種類の放射線を交互に人体に照射し、人体を透過した後のX線の減弱を測定することにより、各々の成分量を定量することができます。骨粗鬆症による骨折リスクの評価には、骨折の好発部位と同じ部位の骨密度測定が有効であるため、腰椎、大腿骨、前腕 (橈骨)で測定を行います。当院では腰椎・大腿骨で測定を行います。 

      腰椎測定
     大腿骨測定

骨折の原因となる骨粗鬆症とは

わが国では、人口の急激な高齢化に伴い、骨粗鬆症の患者が年々増加しており、その数はおよそ1300万人と推測されています。女性は65歳を過ぎると約半数が、男性は75歳を過ぎると約20%が骨粗鬆症に罹患しています。

健康な骨
          健康な骨
         骨粗鬆症の骨

健康な骨に比べて、骨粗鬆症の骨はスカスカの状態になっています。このように骨密度が低下し、骨粗鬆症になると骨折しやすくなってしまうため、骨折のリスクを評価するために骨密度測定を行います。

使用機器

東洋メディック社製

HorizonX線骨密度測定装置

(令和6年3月より新装置導入いたしました)

所要時間

撮影部位によって異なりますが、5~15分程度です。

検査の流れ

1.受付

放射線科窓口16番にて受付をお願いします。ご本人確認のため、診察券または受付票をお出しください。第5撮影室にて検査を行います。

2.着替え・準備

撮影は基本的に腰椎と大腿骨です。撮影する部位に金属やプラスチック類がある場合は外していただくか、着替えていただきます。

詳しくは下記の【検査前の注意点】をご参照ください。

3.撮影

装置の寝台に仰向けで寝ていただき測定を行います。

・腰椎
膝を屈曲させるため、膝下に『腰椎クッション』を入れます。両上肢は体幹部の横においた状態で測定を行います。

・大腿骨
両下肢を伸展した状態で両足の間に『大腿骨補助具』を置き、軽く内股にします。両上肢は胸部の上に置いた状態で測定を行います。

撮影時間はそれぞれ30秒ほどです。

           腰椎クッション
            大腿骨補助具
4.終了

撮影終了後、更衣していただき検査終了です。

検査当日に診察がある場合、骨密度測定結果をお渡しします。結果が出るまで5~10分ほどかかりますので検査室外の待合にてお待ちください。

検査当日の持ち物

・診察券または受付票
・検査案内用紙または検査予約用紙

検査前の注意点

撮影範囲内に以下のものを身につけている場合、画像に写り支障となりますので避けていただくようお願いします。
・金属類(ズボンなどのファスナー、下着の金具など)
・プラスチック類(ボタンなど)
・プリントなどが付いた衣服
・貼り薬(湿布、カイロ、エレキバンなど)

撮影時、検査着への着替えや服の脱衣へのご協力をお願いいたします。