小川赤十字病院ではチーム医療の一環として栄養サポートチームによる栄養療法を行っています。
栄養サポートチームは「Nutrition Support Team」の頭文字をとって「NST」とよばれています。
人は、口から食べ物をとってそれを栄養として生きています。
しかし、その当たり前のことが何らかの原因で出来ない、あるいは食べる量が減ってきた時、栄養障害がおこります。
栄養障害は、治療や病気の予後に重大な影響を与えることが、以前から指摘されてきました。
NSTでは、栄養状態を把握して必要な栄養内容を計算し、適切な栄養投与法によって栄養療法を行い栄養状態の改善を行います。
栄養の内容については、性別・年齢・身長・体重・病気の影響などを考えて、個人に合った栄養内容を考えていきます。栄養投与法については、「静脈栄養」「経腸栄養」があげられます。
当院では、2004年6月から栄養療法のための学習会を開始し、2005年4月には、院長直属の活動部隊として「NST」がたちあがりました。
2005年11月:日本臨床栄養代謝学会NST稼動施設
2009年10月:埼玉県看護協会「看護師のための栄養管理研修会」臨地実習受け入れ施設
2010年02月:日本臨床栄養代謝学会NST専門療法士 (渡辺、藤川)
2016年07月:摂食嚥下障害看護認定看護師(高萩)
2017年02月:日本臨床栄養代謝学会NST専門療法士(新宮)
2019年02月:日本臨床栄養代謝学会NST専門療法士(横井)
医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師などの職種で構成されております。各専門スタッフがそれぞれの知識や技術を出し合い最良の方法で栄養支援を行います。
栄養状態の評価改善にとどまらず、嚥下状態の評価や摂食嚥下訓練にも取り組んでおります。
また、嚥下状態の評価に合わせて嚥下訓練食の提供も行っています。
摂食嚥下障害看護認定看護師が病院スタッフへの嚥下に関する指導を実施しており、嚥下造影を摂食嚥下障害看護認定看護師と診療放射線技師が共同で実施し、患者さんの嚥下状態の向上をサポートしています。